製造工程
フジチップソーは厳選された国産特殊鋼の厚み調整から刃先研磨まで経験豊かな熟練工が加工し、高品質なチップソーに仕上げております。ここでは製造工程について説明します。
ロータリー研磨
鋸基板を指定の厚みまで研磨する工程です。
ロータリー研磨機を使用し、高精度な研磨を行います。
刃切り
刃が形成されていない円板の状態の基板への刃切り研磨を行います。また、レーザーで刃を形成した基板の微調整を行います。
シート面
刃先へ超硬チップをロウ付する為、鋸基板刃先部分に指定された超硬チップのサイズや仕上がり時の刃形状に合わせて切りかぎ状のスペースを研磨によって削り出します。
スリット・ピンホール
スリットは切断砥石で刃底に溝を加工します。チップソーのサイズや使用用途によって適正な数とサイズで加工します。また、使用される切断機の仕様に合わせPCD(ピンホール)を加工します。
ロウ付け
刃先に加工されたシート面部に指定された材質とサイズの超硬チップを、高周波ロウ付機を使用し銀ロウ付します。
腰入れ荒歪
使用用途によって腰(テンショニング)の調整を行います。またロウ付やテンショニングの影響で発生した歪をハンマリングで修正します。
側面荒研磨
仕上げの側面研磨の精度を出す為に、側面のチップのバラつきを研磨で整えます。
樹脂埋め
制振効果を持たせる為に刃底のスリット部分に樹脂を充填します。
仕上げ歪
刃先研磨(スクイ、側面、天)の前に製品の歪の状態を確認し、修正が必要であればハンマリングを行います。
スクイ研磨
刃先チップのフェイス面を刃型や使用用途により設定された角度(スクイ角、リード角)に研磨を行います。
側面研磨
側面荒研磨で整えたチップの側面の仕上げの研磨を行います。側面の仕上げ研磨ではラジアル(中心)方向、タンゼンシャル(外周)方向に逃げ角を付けます。
天研磨
刃先チップの外周面を刃型や使用用途により設定された角度(二番角、二番逃げ角、高低差)に研磨を行います。
梱包
鋸基板にロゴマーク、ナンバーを印字し、発送できるようにします。